本をよるべに

本を読んだ感想や日々のことを思うままに書いてます

『掌に眠る舞台』

今回は、小川洋子さんの『掌に眠る舞台』の感想です。

短編集で、どれもタイトルにある舞台に関連するお話になっています。

気に入ったのは、『ユニコーンを握らせる』。 大学受験のために、叔母さんの家に泊まる私視点の話。 この叔母さんは、親戚中から「女優だった人」と呼ばれているため私は名前を知らないけど 泊まりに行く。 しかも部屋は1LDK。 私なら泊まりに行くの、無理。 親戚であっても、名前も知らない関係の人の家に泊まる覚悟はない。 だけれども、話を進めるとちょっとこの叔母さんと仲良くしてみたくなる。 クセが強い叔母だが、面白い。 この叔母に注目して読んでみて欲しいです。

ダブルフォルトの予言』と『無限ヤモリ』は、ゾッとしました。 小川洋子さん特有のゾッとする感じの話があって嬉しい! これを求めて小川洋子さんの本を買う。

他にもいくつか話があります。 気持ち悪っ!て思ったのもあり。。。

感想が全然舞台に関係ないですね。 とにかく、読み終えて満足できました。