本をよるべに

本を読んだ感想や日々のことを思うままに書いてます

『街とその不確かな壁』

久々の投稿になってしまいました。

形式張ると書けなくなるので、もう自由気ままに書くことにしました。

村上春樹さんの新作です。 村上春樹さんの独特の文体好きなので、わくわくしながら読みました。 1章あたり読んでると、既視感が…。 これは、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に似てる! あとがきにも書いてたから、既視感は当たってた。

どうも、今回の話は盛り上がりに欠ける感じがしました。 最後まで穏やかに話が進行していくからなのかもしれない。 そのためクライマックスはあるけど、どうも自分の気持ちが盛り上がらない。

既視感があるからこそ、これはこうなるのではと予想しながら読むのが楽しかった。 これが出てきたということは、こうなるのか? これはこういう意味なのか? いつもの読書とは違う味わいが出来ました。

読み終わった後味は、あっさりで満足感に少々欠ける感じでした。