下記全集に載っている『無風帯から』を読みました。
目次
購入理由
全集のため省略。
主な登場人物
僕
病気になり、現在は寺で静養している。
その時にこの話であるM宛の手紙を書いた。
妹は、光子以外にも何人かいる。光子
僕の妹。僕のことを一時期看病していた。
脳に病気を抱えている。
いつも平静としている。M
僕の友人。僕が書いている手紙の宛先。
僕の見舞いに何度か来てくれて、光子とも面識がある。
本の内容
不憫な妹、光子のために友人のM宛に手紙を書く。その内容が話となっている。
手紙の内容は僕の病気の話や光子について、僕と光子の関係について記載されている。
気に入った登場人物
今回共感するような人物はいませんでした。
感想
手紙形式なので、淡々と時系列と僕の思いが記されており、盛り上がりに乏しいなと感じた。
ただ、手紙で光子について記載しているとか途中で日記が出てきたりして、光子がすでに死んでしまっているのではないかと、遠中思ってしまったりもしました。
はやとちりでしたけど。
僕と光子の関係は読んでいて、興味が湧きました。
光子のことを深く考ることが出来たのは、ある意味自分も病気で不憫な感じになっているからなのでしょうか。
ある意味兄妹の絆は深いようで、ドライというよくわからない関係です。
ただ、私にも兄弟がいますが、兄弟のために手紙を出そうとは思えないですね。
たぶん、向こうもそうだろうと思います。
なので普通の兄妹よりかは絆や兄妹愛は深いんだろうなと感じました。
この本を勧めたい人
- 手紙形式の話を読みたい人
- 淡々とした話が読みたい人
- 不思議な兄妹関係について読みたい人