本をよるべに

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『感情教育(下)』

今回は、フローベールの『感情教育(下)』の感想です。 上より薄かったので、一日で読めました。

目次

あらすじ

フレデリックはアルヌー夫人に想いを寄せつつも、ロザネットと交際をする。
そんな中、革命が起き不安定な世の中に。

感想

フレデリックのアルヌー夫人への想いは、報われたように思える。
一番好きな人と一緒に居られないなら、当てつけに他の人と一緒に居てやるっていう魂胆か。
けど、アルヌー夫人のことになるとやっぱりそわそわしちゃう。
激しい想いはなかなか消えないものね。

革命中にパリをロザネットと一緒に離れて、自然の中を歩く描写は綺麗。
1人ででもいいから、こういうゆったり旅してみたい。

友人のデローリエがいたけど、本当にそれは友情なのか。
フレデリックの周囲の人、あんまり良い人いないのでは…?
あの頃がよかったと最後にデローリエと話していたが、
話の一番最初の頃の2人の関係のままがよかったと思う。
ローリエはどんどん政治思想にのめり込むし、フレデリックはどんどん恋愛にのめり込み 2人ともおかしくなっていったし。

けれどもフレデリックの恋模様見れて、楽しかった。