本をよるべに

本を読んだ感想や日々のことを思うままに書いてます

芸を極めるまでの道のりの指南書 『風姿花伝・花鏡』

今回読んだ本です。

目次

購入理由

攻殻機動隊で、花鏡を引用していた箇所があったので、興味がわいて買ってみました。

本の内容

この本は、『風姿花伝』『能作書』『花鏡』からなっています。
風姿花伝』は、父の観阿弥から受け継いだ能の心得が記載されています。
『能作書』は、『風姿花伝』にも書かれていた、新しく能を作る時の心得を詳しく書かれています。
『花鏡』は、世阿弥自身が考えた能の心得が記載されています。

感想

一つの芸を一生続けてもなお、終わりがない。
日々、鍛錬するのみなのだということを感じた。
一つのことにつき、例えばや指示、考え方などが記載されていて、ここまで丁寧なものなのかと思った。
現代の芸でもここまで記載されている指南書のようなものが、新しく作成されることがあるのかと思ってしまう。
社会人としてのマニュアルでも、こんな感じであればいいのに。
結構厳しめのことが記載されているように感じるが、それが今なお受け継がれているのだと感じると、実際に能を見てみたいと思った。
普段、能を見にいこうなんて映画を見に行くよりもハードルが高く、クラシックコンサーよりもハードルが高いのではないだろうか。
ということで、ちょっと余裕ができてきたらみに行きたいと思えました。

この本を勧めたい人

  • 能について知りたい人
  • 一つの事柄を極めるための道のりの長さを感じたい人
  • 代々受け継がれている秘伝書に興味ある人