本をよるべに

本を読んだ感想や日々のことを思うままに書いてます

『氷の城』

今回は、タリアイ・ヴェーソスさんの『氷の城』の感想です。

目次

あらすじ

シスの通っている学校に転校してきたウン。
二人は不思議と惹かれ合う。
惹かれ合うものを感じた翌日、ウンは一人で滝が凍ってできた氷の城へ行く。
後日、シスも行くことになる。

感想

出会いと別れの話と帯にあったので、別れて終了かと思って読んだがそうではなく。
なかなかに消化不良。

ウンは、母子家庭で母親を亡くして叔母のところに来たからなのか、
行動に共感や理解があまりできず。
だけど、危険なことしちゃうのは子供ならではなのかなと思ったりしました。
普通に学校に行っていればよかったのに。
一人で行動しなければよかったのに。

シスが可哀想で仕方がない。
誰も悪くないし、シスの責任でもないのに周囲がうるさくて、
それじゃあ壊れてしまうのは仕方ないし、頑固にもなる。
寛容なのか、そうでないのかアンバランスな感じ。
ウンの叔母もシスも、ウンの行動に翻弄されてしまったのでした。