台風が来るから天気どうかなと思いましたが、そこまで天気は悪くかったので、小川洋子さんの文庫本携えてカフェに行ってきました。
元々友達と会う約束があったので、その前に読書しよう!みたいな感じです。
いつも約束前に実施しているので、カフェに読書のみのために行くことは、まだしたことがないです。
読書日記
瞬く星を結んで夜空に星座を描くように、博士の書いた数字と、私の書いた数字が、淀みない一つの流れとなって巡っている様を目で追い掛けていた。 (p32)
例えがとても綺麗だと思いました。
数字というただも文字と言いますか記号の一種からここまで壮大な流れに見えてくるのがとても不思議でたまらないです。
桜の花びらが舞い落ち、宇宙の秘密に新しい模様を付け加えていた。(p73)
こちらも比喩が素敵だと思いました。
地面に書かれた数式に桜の花びらが、綺麗に舞い落ちたんだという情景が見えるようです。
「ならば、私とルートが最初の友だちです」 (p187)
未亡人との言い争いっぽい状態の時に、この言葉を私がサラッと言えるのが、凄いと思いました。
博士を信頼し、ある意味の尊敬もしているんだなということを感じます。
そうでなければ、こんな言葉すぐ出てこないだろうと思います。